
紛争の内容(ご相談前の状況)
「夫が、お店のお客さんと不倫しているようです。しかも、相手は一人ではないかもしれません…」
切実なご様子でご相談に来られたのは、自営業を営む夫を持つ妻(依頼者様)でした。依頼者様は、夫のスマートフォンなどから、夫が店の常連客である複数の女性と、長年にわたり肉体関係を伴う不貞行為を続けているという衝撃の事実を突き止めました。
ご自身で集められた証拠は一部であり、全ての女性の素性や、不貞行為の全容を完全に把握しているわけではありませんでした。しかし、夫の裏切りを知った精神的ショックは計り知れず、一日も早くこの悪夢のような状況を終わらせたいと強く願っていました。
「夫との関係をどうするかはこれから考えるとして、まずは、家庭を壊した不倫相手たちに、自分たちがしたことの責任をきちんと取らせたい」
これ以上ご自身で対応するのは精神的にも限界だと感じ、不貞問題に詳しい当事務所にご依頼されました。
交渉・調停・訴訟等の経過(当事務所の対応)
「この種の事案は、スピードと的確さが命です」
ご依頼を受けた弁護士は、問題の長期化が依頼者様の精神的負担を増大させると判断。証拠が散逸するリスクも考慮し、間髪入れずに以下の対応に着手しました。
・即座の警告通知の送付
依頼者様から提供された情報を基に、相手方女性らを特定。弁護士は、ご依頼からわずか数日で、各女性に対し「不貞行為を直ちに中止するよう警告し、慰謝料を請求する」旨を記載した内容証明郵便を送付しました。
・合理的な請求額の設定
慰謝料請求において、感情的に法外な金額を請求しても、相手が態度を硬化させ、かえって解決を長引かせるだけです。弁護士は、過去の裁判例や不貞の期間・態様などを考慮し、各相手方に対し、法的にも相場に照らしても、極めて合理的で説得力のある金額を提示しました。
弁護士という法律の専門家から、それぞれの行為に応じた合理的請求が、迅速にかつ書面という形で届いたことで、相手方女性らは事の重大さを認識。いずれの相手からも、すぐに支払いに応じる旨の連絡が入りました。
本事例の結末(結果)
弁護士が介入し、通知書を送付してから、わずか1週間。
相手方との間で複雑な交渉や訴訟に発展することは一切なく、複数の女性から、合計で250万円の慰謝料全額を、迅速に回収することができました。
突然の出来事に混乱し、深く傷ついていた依頼者様でしたが、このスピーディーな解決により、大きな精神的負担から早期に解放され、ご自身の今後の人生を落ち着いて考える時間を確保することができました。
本事例に学ぶこと(弁護士からのアドバイス)
・不貞問題の解決は「スピード」が鍵
不貞行為の証拠は、時間の経過とともに失われるリスクがあります。また、当事者同士で話し合おうとすると、感情的な対立から問題がこじれ、解決が遠のいてしまうケースがほとんどです。本件のように、問題が発覚したら、できる限り早い段階で弁護士に相談し、専門家主導で動くことが、早期解決の最大の秘訣です。
・弁護士からの「通知書」が持つ強力な効果
弁護士の名前で送付される正式な書面は、相手方に「これは単なる痴話喧嘩ではなく、法的な問題である」と認識させ、無視できない心理的プレッシャーを与えます。これにより、相手方が真摯な対応に応じる可能性が格段に高まります。
・「適正額」の請求が、早期回収につながる
慰謝料は、高ければ高いほど良いというものではありません。法的に認められる適正な相場を熟知した専門家が請求することで、相手方も反論の余地がなくなり、結果的にスムーズな支払いにつながります。
パートナーの不貞行為でお悩みの方は、一人で抱え込まず、ぜひ一度、当事務所のスピード解決力にご期待ください。
弁護士 時田 剛志