不倫慰謝料請求【解決事例5】

解決事例5

Aさんは夫との間に二人の息子を持つ主婦でした。
前夫との息子二人は、現在の夫と養子縁組をし、平穏な家庭生活を送っていました。
ところがある日、夫が不貞相手と同棲をはじめ、そのまま家に戻ってこなくなりました。

夫は、最初は「しばらく仕事が大変だから会社の人に泊めてもらう」などとAさんにウソを言っていましたが、しばらくするとAさんに「好きな人ができた。自分が養わなくてはならない。」などと述べ、不貞を知らず夫を信じ切っていたAさんと二人の息子は事実を知って、大変なショックを受けました。
Aさんは必死に夫に戻ってくるよう求めましたが、夫の気持ちは変わることがなく、不倫相手との同棲を続け、さらに不倫相手が妊娠した子を認知しました。

Aさんは夫との復縁を強く望んでいたため、不倫相手が不貞行為による妊娠・出産を経ても、夫から求められていた離婚をかたくなに拒否し続けました。
夫は、Aさんに離婚をしてほしいなどとしつこく手紙を送ってきて、Aさんの悪口などを書き連ねるようになりました。
Aさんは夫に裏切られたこと、不貞相手が妊娠して出産までしたこと、夫から嫌がらせの手紙を送られるようになったことに深く傷つき、夜も眠れないようになってしまい、通院するまでになってしまいました。

結局、Aさんは自分だけではとても夫・不倫相手との関係を清算できないと考え、「夫との婚姻関係を解消することはやむを得ないとしても、不倫相手にはきちんと慰謝料を支払ってもらいたい」と思うに至りました。
そして、弊所に依頼し、夫と不倫相手に対し不貞行為をした連帯責任があるとして慰謝料請求訴訟を提起しました。

夫は、最初「200万円しか払えない」などと主張しました。
夫も不倫相手も収入はあまり高くなく、残念ながら本人たちからの回収は難しいと思われました。

しかし裁判所からの和解勧試(和解をするよう勧めること)もあり、夫の親が500万円の慰謝料を肩代わりして支払うこととなり、約束通り支払われました。

Aさんは多大なる精神的な苦痛を被ったものの、500万円の慰謝料を獲得でき、夫と不倫相手にきちんと責任を取らせることができました。