解決事例4

Aさんは、妻が不倫をしていることが判明したため、妻に対しては離婚請求を、不貞相手に対しては慰謝料請求をすることを考えているとのご相談でした。
裁判所を使った手続までは考えていないとのご意向でしたので、双方について交渉事件として受任しました。

ご依頼者から双方の連絡先を確認し、個別に弊所での面談をセッティングしました。
いずれも不貞の事実は認めるということであったため、その場で各々に対し解決条件を提示した上で期限を区切り検討してもらうこととしました。
面談後、不貞相手には代理人がつきましたが、妻及び不貞相手について同時並行で解決条件の詰め作業を行いました。

複数回のやり取りを経て、いずれも解決条件の内容について折り合うことができました。
妻については、慰謝料250万円を支払う旨を含む離婚協議書の取り交わし及び妻の署名押印のされた離婚届の提出を受けました。
不貞相手については、慰謝料300万円を支払う旨の合意書の取り交わしを行いました。
なお、双方とも期限までに慰謝料の支払いがなされました。
Aさんは合計550万円の慰謝料を獲得することができました。

離婚等事件は意見の食い違いや条件面の調整で時間がかかることが多いのですが、本件のように事実関係に争いがない場合にはそれほど時間がかからずに解決まで漕ぎつけることができるケースもあります。
従前の相手方の対応から合意の見込みがないという場合は別ですが、そうでない場合には交渉で合意を目指すという方向性が解決に向けた一番の近道である可能性があります。