夏休みに潜む不貞の証拠集めと注意点
夏休みに潜む不貞の証拠集めと注意点

こんにちは。弁護士法人グリーンリーフ法律事務所の弁護士 渡邉千晃です。

8月に入り、世間はお盆休みや夏休みのレジャーモード一色となります。しかし、法律事務所の現場において、この時期は「配偶者の怪しい動き」に関するご相談が急増するタイミングでもあります。

まとまった休みが取れる連休は、不倫カップルにとっても、「遠出をする絶好の機会」になります。普段は慎重な人でも、旅先の開放感や連休のスケジュールに紛れさせて、大胆な行動を起こしがちになります。

「うちのパートナーの行動、何かがおかしい…」その直感は、もしかしたら当たっているかもしれません。

今回は、お盆休みに多発する不貞の典型的なサインと、法的に有効な証拠の集め方について解説いたします。

お盆休みに多発する「不貞の典型的なサイン」

お盆休みに多発する「不貞の典型的なサイン」

不倫を行っている配偶者は、連休中に不倫相手と過ごす時間を捻出するため、さまざまな「アリバイ」を主張してくることが多いかと思います。例えば、以下のような言動が見られたら注意が必要かもしれません。

  • 「お盆返上で急な出張・休日出勤になった」
    お盆期間中に会社が稼働していないはずなのに、執拗に仕事を理由に出かけるケースです。
  • 「地元の友達と男だけで旅行に行くことになった」
    これまではそんな習慣がなかったにもかかわらず、急に「昔の友人」を理由に外泊を伴う予定を入れるケースです。
  • 「今年は実家に一人で帰ってゆっくりしたい」
    妻や夫、子どもを自宅に残し、あるいは家族より数日早く(遅く)一人だけで帰省しようとする行動には、道中で不倫相手と合流する意図が隠されていることがあります。

これらに加え、連休前にお洒落な服や下着を新調したり、スマートフォンを常に裏返しにして置き、肌身離さず持ち歩くようになったりしたら、要注意かもしれません。

連休前後に水面下でチェックすべき「最新のデジタル証拠」

連休前後に水面下でチェックすべき「最新のデジタル証拠」

現代の不倫調査において、配偶者の嘘を暴き、裁判でも通用する強力な武器となるのが「デジタルデータ」です。自家用車や普段使っている共有デバイスには、多くの足跡が残されており、例えば、次のような証拠が考えられます。

① 移動・交通の記録

  • カーナビの走行履歴・検索履歴: 自家用車で出かけた場合、目的地や経由地に不審なホテルや観光地、不倫相手の自宅周辺が登録されていることがあります。
  • ドライブレコーダーの録画データ: 車内の音声や前方の景色が記録されているため、不倫相手との会話や、ホテル等の出入りがそのまま残っているケースが非常に多いです。
  • ETCカードの利用履歴: 通過したインターチェンジと日時を確認することで、「仕事で行った」という場所とは全く違う方面へ向かっていたことが一目瞭然になります。

② 予約・決済の履歴

  • 旅行予約サイトの履歴: 自宅の共有パソコンやタブレットにログインしたままの場合、予約サイト(じゃらん、楽天トラベルなど)の閲覧履歴や、予約確認メールの通知が残っていることがあります。
  • クレジットカード・電子マネーの明細: お盆期間中の利用明細に、普段行かない場所での高額なレストラン利用、テーマパークのチケット2人分、ホテルの宿泊費などが記載されていないか確認します。

要注意な証拠集め方法について

要注意な証拠集め方法について

疑惑が深まると、どうしても「決定的な証拠を一刻も早く掴みたい」と焦ってしまいがちになります。

しかし、法律のルールを無視した証拠集めは、かえって自身が不法行為を問われかねないリスクがあるため、注意が必要です。

特に以下の行為は要注意になります。

  • パスワードの盗み見やロック解除によるログイン: 相手のスマートフォンにロックがかかっているのを盗み見たり、寝ている間に指紋を使って解除し、勝手にLINEやSNSのメッセージを転送・撮影する行為は、「不正アクセス禁止法」に抵触したり、プライバシー権侵害として訴えられるリスクがあります。
  • 無断でのGPSの設置: 相手の車やカバンに、内緒でGPS端末やAirTagを仕掛けて行動を追跡する行為は、ストーカー規制法の改正や各自治体の迷惑防止条例違反、プライバシー侵害にあたる可能性があります。

安全かつ確実な証拠の残し方について

安全かつ確実な証拠の残し方について

では、どのように証拠を残せば安全なのでしょうか。

まずは、「見ることができる状態のものを、そのまま記録する」のが鉄則かと思います。

例えば、共有のパソコンの画面に表示されているメールや、相手がリビングに放置していたスマートフォンの画面に怪しい通知が表示されている場合、それを「自分のスマートフォンで動画撮影」することが考えられます。

画面をスクロールさせ、アカウント情報や送信日時(タイムスタンプ)がハッキリ映り込むように動画に収めることで、後から「偽造だ」と反論されるリスクも最小限に抑えられるかと思います。

また、「〇月〇日、〇〇へ出張と言って〇時に出かけた。帰宅は〇時。車のリセットボタンが押されていた」といった詳細な日々の手帳への記録も、他の客観的証拠と合致することで、裁判所が不貞を認定する強い補完証拠になり得ます。

まとめ

まとめ

お盆休みに感じた「不自然な違和感」は、あなたのこれからの人生を正当に守るための重要なシグナルかもしれません。しかし、裏切られた怒りから一人で暴走し、違法な手段で証拠を収集するのはリスクが伴います。

「お盆の予定がどうしても怪しい」、「浮気の証拠らしきものを見つけたが、どう扱えばいいか分からない」とお悩みの方は、行動を起こす前に、ぜひ一度当事務所へご相談ください。あなたのプライバシーを守りつつ、法的に正しい手順で有利な未来を勝ち取るための最善策をアドバイスいたします。

【無料相談実施中】まずは専門家にご相談を!

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この記事を書いた弁護士:弁護士 渡邉千晃

離婚・不倫慰謝料

弁護士法人グリーンリーフ法律事務所所属、埼玉弁護士会所属の弁護士。令和4年登録後、離婚案件を中心にこれまで多数の相談を受け、親権争いや財産分与など、複雑な離婚問題を解決に導く。単なる法的解決にとどまらず、依頼者の精神的負担にも配慮した事件処理を身上とする。不貞の慰謝料請求事件も多数携わり、慰謝料請求訴訟を含む実務にも精通する。不動産チームにも所属し、財産分与における不動産の取扱いについても知見を有する。